平成22年9月
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当月の番付け 表紙と裏表紙 | なんば新歌舞伎座の 連続唐破風を継承する壁 |
ごあいさつ 株式会社新歌舞伎座 残暑の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 なんば御堂筋の一角に新歌舞伎座が初めてお目見えしたのは、昭和三十三年十月三十一日、柿茸落興行は『東西合同大歌舞伎』でした。総席数一八八三席、桃山風唐破風を連ねた壮麗な外観、上下左右に動くスライド式の舞台機構、日本の劇場として初めてエスカレーターを設置するなど、世界に誇る観光大劇場を標榜するにふさわしい存在として開場いたしました。以来、五十年余り、多くの皆様方のご支援、ご愛顧により、昨年六月の閉場にいたるまで、商業演劇の発展に寄与してきたものと自負しております。 多くのお客様に愛していただいた旧劇場の閉場は、万感胸に迫る思いでございましたが、このたび新歌舞伎座は、近畿日本鉄道株式会社創業百周年を記念して建設された「上本町YUHURA」に移転し、新たな歴史の一歩を踏み出すこととなりました。これもひとえに皆様のお力添えの賜と衷心より感謝し厚く御礼申し上げます。 「新歌舞伎座 新開場記念 柿茸落興行」の幕開きは「松竹花形歌舞伎 市川猿之助総監修 二十一世紀歌舞伎組公演」で賑々しく開幕いたします。これまで永きにわたり次々と新しい試みに果敢に挑戦され、一世を風靡し、今は若手の育成と芸の継承に心血を注がれている市川猿之助さんの総監修のもと、師の薫陶を受けた二十一世紀歌舞伎組によるエネルギッシュな舞台をお届けいたします。 新劇場は、総席数一四五三席、演者と観客の距離が近い臨場感あふれる空間であったなんばの新歌舞伎座の雰囲気を継承しつつ、より快適にお客様に過ごしていただける環境づくりを目指しました。従来に加え新たな出演者や演目を配し、お客様に心よりお楽しみいただける作品づくりを念頭に、よりいっそう努力してまいる所存でございます。 どうぞ、今後とも末永くご支援、お引き立て賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 本日のご来場、誠にありがとうございました。 |
新歌舞伎座 新開場記念 柿葺落興行
松竹花形歌舞伎
市川猿之助 総監修
二十一世紀歌舞伎組 公演
9月3日初日 千秋楽22日
昼の部/11時開演 夜の部/4時開演
Bプログラム 1.猿之助十八撰の内 太閤三番叟 長唄囃子連中 2.口 上 一幕 3.澤潟十種の内 連獅子 長唄囃子連中 4.猿翁十種の内 黒 塚 長唄囃子連中 |
Aプログラム 1.猿之助十八撰の内 太閤三番叟 長唄囃子連中 2.口 上 一幕 3.澤潟十種の内 連獅子 長唄囃子連中 4.義経千本桜 吉野山 清元連中 竹本連中 |
右 近 猿 弥 春 猿
弘太郎 欣 弥 猿四郎 猿三郎
寿 猿 段治郎 笑三郎 笑 也
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