新歌舞伎座

経済社会の流れにもてあそばれる流浪の運命

日本工業新聞（平成９年８月２５日）
新歌舞伎座ビルを譲渡
ダイエー　熊本城屋損失に充てる

ダイエーは、同社が所有する新歌舞伎座ビル（大阪市中央区）の土地と建物を子会社の新歌舞伎座（社長・山内喜則氏）に２９日に譲渡する事を決めた。譲渡金額は１２０億円。 　ビルは９３年３月に合併した日本ドリーム観光が所有していた物で、土地の面積は２，２６５平方メートル、建物は９，９５０平方メートル。新歌舞伎座も６６年に日本ドリーム観光が設立。 　今回の譲渡に伴う利益は１１１億円。しかし、関係会社の不動産業、熊本城屋（旧太洋デパート、熊本県）の累積損失、店舗の改装に伴う設備の廃棄処分等が１００億円以上に上り、その損失に今回の譲渡益を充てる。このためダイエーの９８年２月喜８月津中間決算での業績に」影響を与える事は無いとしている。