Ⅱ-4.　赤穂稲荷社　　　　丹生谷字アサキヤマ

　　通　称　赤穂（あこう）さん
　　祭　神　
　　沿　革　　不詳


　山頂見晴らし絶景の場所にあり、西側正面に金剛・葛城の両山を望み、見渡す限りの丹生谷・御所市戸毛集落は見事な瓦屋根、甍の集合でこの風景は未来に向かっていつまでも残しておきたい景観を呈している。西側丹生谷集落に向かっての斜面は、大正時代に因光寺の墓地として開発された。そのときに植えられた数十本の桜は春には見事な花を咲かせ、以前は花見の名所として賑わった。

稲荷社の祭礼も多くの村人が参詣して大変賑わったものである。

 当社は火除けに効験ありと信じられ、おかげで村内には火災がないと現在も村人たちによって篤く崇敬されている。今も、毎年二の午には村の赤穂講によって祭礼が行われている。戦前は１８戸で構成されていたが、戦時中に一時例祭の中断を余儀なくされたこともあった。しかし、その後復活され、Ｈ１９年の現在も８戸による赤穂講が中心となって脈々と引き継がれている。

春日神社入り口大灯篭右側下に、伊勢講・赤穂講によって奉納された石灯籠がある。